台風。
あー雨も風もどどーんと いらっしゃーい てな捨て鉢の気持ちで迎えた出発前の金曜日。
大阪は嵐の前の静けさといった風で風が妙に濡れている。
そんぐさんと電話で打ち合わせて関西組は土曜の朝5時に 名神HW大津SAに集合となった。 林さんも しゅんしゅんも時間的に大丈夫らしい。
その日、夕方から関西のMacintoshシーンをリードする毎月恒例のイベント「mACademia」があったのだが今回は断念する。 家に帰って出発の準備をせねば。
適当な準備をしているはずが 毎度の事ながら「アレがないコレがない」を連発して夜はどんどん更けていく。 バッグに荷物を詰め終えたのが深夜0時だ。
さー寝るぞ! ぐーぐぐぐ。
ああっと言う間に朝3時。 うー眠むぅ。
もう表は強めの風と小雨が降っていて完全に台風の雰囲気。これでまだ沖合い何キロだかにいるというのだから 今回は大きいのだと改めて実感。
Zephyr1100に荷物を積んで阪神高速にあがったのが4時。そこから80km/hほどでちんたら北上して豊中ICから名神入りする。台風で早朝というのにクルマが多い。
途中GASがこころもとないので吹田SAに立ち寄って補給することにした。

と、ここまでは読んでもたいしたことないので とばしてもよし。
ここから本編だと思って寝。(←思いながら眠るということ。ウソだよ)

吹田のSAですでに朝4時40分。 集合の大津SAに5時というのは間に合わないので林さんに電話してみる。
その林さんからショックな知らせが!
「そんぐさんらねー 台風だから棄権するってー」
がーん  おいおいー   まーしゃーないか この風じゃあなー。
大津SAにまでの途中のPA桂川にそんぐさんとそのお友達がいるというので GASを吹田で補給した後、寄ってみた。
アンダーカウルを外して夏仕様にしたのか涼しそうな赤いニンジャ900とCBRがパーキングの屋根つきエリアに止められていた。
恐怖におびえきってるという風でもなかったが そんぐさんは帰り道で台風の脅威に出会うのを危惧したみたいであり これ以上強制もできないのでお互い無事をいのりながら別れた。

大津SAに5時すぎに到着。 先に林さん(ヤマハRaid250)としゅんしゅん(ホンダCBR250RR)は到着していた。
少し話したのち雨も風も少な目になった名神を東へ向けて走り出す。 さすがに台風といえど6時も近いと周りが明るい。
大津を出てわずか数百メートルのところでトラックが180度向きなおって横転している現場に遭遇。 どうやら風のせいで転んだらしくぶつけた跡は見受けられなかった。 この後中央道へ入るまで2カ所ほど風のせいで事故があった。 緊張を強いられる。
人間とはおかしなもので 緊張を強いられているはずが巡航80km/hという安定したクルージングのためか猛烈に眠気におそわれる。 仕方ないのでヘルメットの中でありったけの声量で歌をうたうが そのうちレパートリーが無くなる。 もっとカラオケ練習しないとね。 
7時。 滋賀を抜けるころになると曇天ではあるもののレインコートは脱いでも大丈夫になった。 眠すぎるのでSAで少し仮眠。 あとは中央道をひたすら走るだけ。
SAでは やはり普段からの錬磨ということもあるのか 我ら関西3人組は話すことといったらコンピュータのことに集中。 いかんなあと思いつつも自分も好きだからついつい喜んでもりあがってしまうのだ、はは。

そんなこんなで無事3人は10時過ぎには 中央道・中津川ICを降りる。

さて この続きはまた明日(たぶんね)





[昨日までのあらすじ]
やっと仇に巡り会ったと思ったのもつかの間、病気の姉を看病していた十五夜のある夜小平太は夜回りの役人に因縁をつけられてしまう。 怒った小平太は禁じ手である百八刀を用いるが…

あっ全然違いましたね。 やりなおし。

[昨日までのあらすじ]
台風接近のニュースも聞き流し、蛮勇かくもあらんと出発した関西組。しかし女性メンバー棄権という大打撃に遭い、風砲すさまじき高速路にもはやこれまでかと思われたが 案ずるより何とかという言葉の通りいとも簡単に中津川に到着してしまう。 もはや路頭に迷う男三人であった…(迷てへん まよてへん(^^;))

さて中津川から国道19号を北東に向けて走る。
さすがにここまでくると気温が高いし、風もそんなに冷たくない。 山間部に入ってやっと肌寒くなったぐらいだ。
19号を登ってしばらくすると 薮原という駅のある分岐にさしかかる。
ここで奈川へ続く道に行くため左折してまたすすみ 少し走ったあたりで道の駅っぽいお土産屋さんがあった。 地元のライダーだろうか10人ぐらいのグループが先に駐車場に入っている。 我ら3人も駐車場にバイクを止めてしばし休息をとった。
このあたりのそば屋さんで佐々木さんをはじめとする愛知組と合流できるかもしれないという林さんの言葉。
お昼をどこで食べるのか特定できないため無理だろうなあ。
さすが木曾だけあってお土産屋は木製の工芸品がたくさんある。
こういうの買うと帰りに必ず安い店見つけて後悔するからなあと思って自粛する。 地元名産(?)でもないだろうけど 3人してソフトクリームをそこの売店で買う。 リンゴ味のクリーム。しかもコーンの先まで充填してあった。

時間は午前11時少し前。 まだお昼には早いし ま、もうちょっと行ってみるか。

さすがに澄んだ川である笹川沿いに北上、道はカーブの連続となるが重いZephyrはRaidやCBRについていけない。 直線で追いつきカーブではなされる。道はやがてフルカウルのCBRには恐怖の乗鞍スーパー林道への入り口にいきあたった。

温泉施設の砂利になった駐車場にバイクを乗り入れたのが12時。

しゅんしゅんはこの駐車場が林道だと思ったらしい。

お腹も減ったのでマップで見るとその駐車場からほど無いところにそば屋があることを知り、3人して再びバイクに跨ってそのそば屋へ。

ちょっと空が曇ってきた。 これから「林道」も待ち受けるというのに。

つづきは また明日。





山の斜面に向かうようにして建てられたそのそば屋さんはガラスのはまった引き窓のあるとても雰囲気のいいお店だった。 その道にはそば屋さん以外に建てものが一切ない。 入るとカウンタとテーブル三つよっつ。ホント静かに雪の降る日にやってきたら演歌カラオケの1シーンにぴったりだ。
3人がテーブルにつくとおばあさんが注文をとる。てんぷらそば、ざるそば、とろろそば。 
出てくるまでテレビの高校野球地方選抜を見る。 地方の球場ってプロ用に作っていないからテレビでみるとすんごく違和感あるなあ。
ほどなく そばが到着。麺の長さが短いのが特徴(?)。でもおいしい。
そんでもって そば湯登場。 余談だが私はそば湯の存在を25才まで知らなかった。 初めて見たときは飲むとは思わず箸を洗うのかと思ったもんなあ。

そば屋をでたのが1時半ごろ。 空は曇天 雨がかすかにあった。
3人ともそば屋の前でレインコートを着てさっきのスーパー林道入り口へ向かう。
入り口にはガソリンスタンドがあってRaidとCBRがそこで給油する。
おっさんが一人でやっているので給油に時間がかかる。
そうこうしているうちに雨が本当に降ってきた。 
林道といっても完全舗装路。アップダウンも少なく狭いブラインドコーナーがあることをのぞけば普通の山道だ。 
ぶーん ぶーんぶううーんっと CBRとRaidにまたもや引き離される。
Zephyrは排気量もあるのだが重くて追いつけない。 本当だ重いんだよ。
重いの。 ウソだと思ったら起こしてみろい。 決して私がカメな訳では。
カメ。 えっ カメ! へ、下手なのオレ?! 
ええんやよ高速早かったらあ!

はっ 取り乱してしまいました。

ところがこの二人にものの見事に追いついたのだ。そう 一カ所だけ工事か何かで砂利の路面になっているところがあったのだ。 さすがアンダーカウルつきのCBRは慎重にならざるを得ない。 いやーダートダート!(ダート=未舗装路)オフに長いこと乗ってたせいで未だにこういう道はウレシイ。 その20メートルぐらいの「一瞬」のダートを過ぎてしばらく走ると 乗鞍のレジャーばりばりの高原地帯に出ることができた。 林さんのベストナビによりここまで迷うことなくこれた訳だ。
乗鞍の地図を掲示した立て看板を3人で見上げて今夜の宿である YHを探す。
しかし地図がアバウトすぎるので判らない。 携帯で問い合わせようにも圏外でかけられない。 仕方がないので私が 電話ボックスに向かって歩き始めたときだった。

突如3台のバイク登場!! グース、CBR900R、ZZR1100!!
この3台はいったい…

少年ジャンプ風の閉めで 明後日へつづく。(明日は棚卸しで帰り遅いのだ)





突如現れた3台のバイク。
あらーっ 見慣れた青のグースは佐々木さんだった。
そして白を基調に赤青黄のスプラッシュが利いたカウルのCBR900と 黒くて無線のアンテナも渋いZZR1100の2台は初顔合わせの方だった。

なんやあー 同時にここに着いたんやね!

YHへの集合時間の午後3時までまだ30分もあるので場所を近くの茶店に移し、皆でお互いの通ってきたルートの事とかわいわい言いながら過ごす。
ここでさっきすれ違った、かどうかの話が出た。
そう、佐々木さんをはじめとする3人組は我ら関西組3人が信号待ちのとき、道の傍らで休憩するグース、CBR,ZZRに気づいていながら行ってしまったのでは?というのだ。確かにそれらしき事があったのは私も気づいていた。
ところが林さんは気づいていなかった。 そりゃそーだろ一番後ろ走っていた私の位置でぎりぎり見れるぐらいだったんだから。 ま、そんなたわいもない話で30分を過ごし、6人はのろのろと狭い斜面の山道を登っていくとすぐに乗鞍YHはあった。
YH前の緑の空き地にバイクを整然と並べて駐車していたとき、またもや見慣れたバイクたちが現れた。 ホンダ・ホーネット、BMW・RT… 静岡組の面々だった。

いやー同時、同時??!!

と思ったが先に宿に入っていたらしく静岡組は荷物を積んでいない。
YHというよりちょっとした小振りの旅館といった体裁の建物の乗鞍YH。
今回われらが予約した部屋は2階にある並びの3部屋だった。

関西組は林さん、しゅんしゅん、私の3人で一つの部屋に落ちつく。
窓から外をみるとまだ曇天のまま。 さすがに山部であってシャツ1枚では、くしゃみが絶えない。
林さんは睡眠時間も少なかったせいか少々ばて気味で
「時間も4時とまだ早いので昼寝したーい」と宣う。私も少しそれに賛成。
だが、そこへ 内野さんがやってきていうことには
「ちょっと降りたとこに温泉があるから入ってくるといいよ、他の人も行くって。」重めの腰を上げながら 台風騒ぎをよそに土曜の午後の温泉三昧に向かおうとする林さん、しゅんしゅん。そして私も…
よもや この温泉であんなことが、あーあーあーんなことが起ころうとは夢にも思わなかったのである。 この時点では。

その事件とはいったい…。 そして真相を知るのはいったい誰か。(・_・;)ミンナシッテルッテカ!
いよいよクライマックスを迎えた プリクラ紀行。 次回を待て!




※結局このレポートは完結を見ませんでした。(笑)




SEO [PR] !uO z[y[WJ Cu